ハイウェイスター(Highway Star)

  スクウェアの天才エンジニアが手掛けたレースゲーム


後にファイナルファンタジーI~IIIの開発に携わる天才プログラマー「ナーシャ・ジベリ」が開発したレースゲーム。当時の最高水準の疾走感と、変化する天候、美しい風景などは流石といったところ。元は「とびだせ大作戦」に続く3D対応作品「とびだせレーシング」として開発されていたが、「ファミコン3Dシステム」が登場したことで、同システムの初対応作品としてリリースされた。


発売日 : 1987年8月7日
ジャンル : レースゲーム
発売元 :スクウェア

スター・ゲイト(STAR GATE)

ゲーム黎明期に新風を吹き込んだシューティング


海外のアーケードゲーム『ディフェンダー2』の移植作。前作『ディフェンダー』がリリースされた1980年当時、これまでのシューティングの常識を破るシステムが数多く組み込まれており、当時のゲーマーを魅了していた。

  • 世界初のスクロール出来るシューティングゲーム。
  • 左右どちらにも自由に進むことが出来る。
  • 自由に加速出来、フィールドを高速で飛び回ることが出来る。
  • ショットが流れ星のような軌跡を描き、非常に美しい。
  • リアルなエンジン音とショット音。
  • 敵を破壊した際の飛び散る演出。

本作がファミコンに移植されたのは1987年になってからであり、その頃には後発の名作シューティングが市場を席捲していたため、ファミコンでのヒットはならなかった(本作の発売日の翌日には『沙羅曼蛇』が発売されるなど、力の差は歴然であった)。が、バルトロンファンタジーゾーンなど、後のシューティングに与えた影響は非常に大きい。

HAL研究所によるアタリのアーケードゲーム移植三部作(ジャウストミリピードスター・ゲイト)のひとつ。余談だが、タイトルBGMはジャウストと同じ、ゲームスタートBGMは「マイクタイソン・パンチアウト」のラウンド開始BGMと同じ。


発売日 :1987年9月24日
ジャンル :シューティング
発売元 :HAL研究所


ボンバーマン(BOMBER MAN)

敵を爆弾で吹き飛ばす!ハドソンの代表作


PC-8801用パソコンゲーム『爆弾男』をリメイクし、ファミコンに移植したもの。誰でも手軽にプレイできる単純なシステムでありながら、敵を爆弾で吹き飛ばす爽快感と、高い火力だと却って自滅しかねないというゲーム性が大ヒットした。後に様々なハードで続編が制作され、アニメ化までされた。”桃太郎電鉄”と並ぶハドソンのキラーコンテンツのひとつ。


発売日 :1985年12月20日
ジャンル :アクション
発売元 :ハドソン

北斗の拳

核戦争で荒廃した世界観をゲームに表現!

東映動画のファミコン代表作のひとつ。週刊少年ジャンプの人気連載漫画『北斗の拳』のゲーム化。単調な作りであることは否めないが、以下のような『北斗の拳』の世界観を見事に再現した秀作。

  • 荒廃したビル群や、砂漠にそびえるピラミッド「聖帝十字陵」などの風景。
  • 秘孔を突いて敵が爆発する演出。
  • 敵の弾を跳ね返す北斗神拳の奥義「二指真空把」が可能であること。
  • ボスキャラに北斗神拳の必殺拳を決めることが出来る。
  • 筋肉の隆起で服が破け飛ぶ演出あり。

本作のヒットに続き、ファミコンでは『北斗の拳4』まで、スーパーファミコンで『北斗の拳7』まで制作され、システムやジャンルを変えながらシリーズはロングヒットを飛ばすこととなる。


発売日 : 1986年8月10日
ジャンル :アクション
発売元 :東映動画

信長の野望・戦国群雄伝

光栄の歴史シミュレーションゲームの夜明け!!

大名武将しか登場しなかった前作『信長の野望・全国版』とは打って変わり、配下武将が数多く登場することになった本作。武将毎に用意された能力値で武将の力量と人間性を表現するスタイルは本作で既に完成している。一方、東北と九州が登場しないことや、架空武将が登場するなどの課題も多く残されており、それらは続編『信長の野望・武将風雲録』で改善され、大ヒットを呼ぶこととなる。


発売日 : 1990年2月3日
ジャンル :歴史シミュレーション
発売元 :光栄

ラサール石井のチャイルズクエスト

アイドル育成RPGにして伝説的バカゲー


実在するアイドルグループ「チャイルズ」を育成することが目的のRPGゲーム。当時すでにドラゴンクエスト3が発売しており、後発のRPGはドラクエと比較されることを余儀なくされていたが、本作は持ち前のギャグ要素とパロディ、ブラックジョークで見事に差別化を成し遂げた。敵はストレスをためた現代人で、マネージャーの主人公がよいしょで倒していくというゲームシステムは非常に斬新。本作を出したナムコは後にバンダイナムコゲームズとなり、大人気アイドル育成ゲーム「アイドルマスター」を発売することになるが、本作はその走りといっても過言ではないだろう。


発売日 : 1989年6月23日
ジャンル :RPG
発売元 :ナムコ

4人打ち麻雀


ファミコン初の4人打ち麻雀

ファミコン黎明期のソフト。同日の発売ソフトに『パックマン』『F1レース』がある。”喰いタン”の有り無しの設定と、相手牌をセレクトボタンで確認できる以外には何の真新しさもない単純な麻雀ゲーム。ただし、当時の麻雀ゲームといえばプレイヤーと相手の2人打ちが主流であり、先行で任天堂が発売していた『麻雀』も2人打ちであったことから、4人打ち麻雀を初めて実現したゲームとして非常に革新的であったと言える。事実、1987年8月11日に『ファミリーマージャン』が登場するまでの約3年間、ファミコンで麻雀ゲームは発売されていない。



発売日 : 1984年11月2日
ジャンル : テーブルゲーム(麻雀)
発売元 :ハドソン

キャプテン翼(Captain Tsubasa)

熱いジャンプ漫画を、斬新なシステムで奇跡のゲーム化!


人気サッカー漫画「キャプテン翼」をゲーム化した本作。これまでのサッカーゲームと言えばプレイヤーを動かすだけのアクションゲームであったが、コマンド入力式を採用することで、長いボールの滞空時間、いつまでたってもゴールにたどり着かない広いグラウンド、とてつもない必殺シュートの威力などを原作に忠実に再現することに成功している。本作で産声を上げた斬新なシステムは次回作「キャプテン翼2」で完成され、ファミコンを代表するゲームの一つとなる。


発売日 : 1988年4月28日
ジャンル : スポーツ(リアルタイムシュミレーション)
発売元 :テクモ

ポパイ(POPEYE)

ファミコンと同時発売の、アメコミヒーローアクションゲーム

アメリカの漫画で人気を博し、アニメが日本に輸入されるまでに至ったアクションコメディーのヒーロー、ポパイ。1970年代以前に生まれた方ならお馴染みの顔だが、彼がファミリーコンピューターと同時発売のソフトでゲーム化されるとはだれが想像しただろうか。ファミコン黎明期の作品で、まだまだゲームの幅は狭いが、敵役ブルートの多彩な攻撃技や、アイテムやギミック要素などの”味付け”はしっかり成されており、今日のアクションゲームの基礎がこの時点で一通り出来ている事に驚かされる。他のファミコン同時発売ソフトは「ドンキーコング」「ドンキーコングJR」であり、出演しているのはドンキーコングドンキーコングJR、そしてマリオだけ。彼らはいずれも任天堂を象徴するキャラクターとなっているが、それらに肩を並べる存在なのがポパイなのである。ポパイもスマッシュブラザーズにそろそろ招待されても良いのではないだろうか。


発売日 : 1983年7月15日
ジャンル : アクション
発売元 : 任天堂


ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境

バンダイの快作、水木しげるワールドがギッシリ!


水木しげる原作の漫画/アニメ作品『ゲゲゲの鬼太郎』をそのままアクションゲーム化した作品。武器、手に入るアイテム、敵、味方などがすべて『ゲゲゲの鬼太郎』のもので構成され、水木ワールドが見事にゲームで再現されている。

ゲーム自体は単純だが、プレイするダンジョン(「魔境」と呼ばれる)を選べたり、ボス戦で武器や仲間を選ぶなどの戦略性や、隠しアイテムなどの裏技要素が楽しい。キャラクター物のゲームを手掛けるバンダイの本領が発揮された一本。


発売日 : 1986年10月29日
ジャンル : アクション
発売元 : バンダイ