4人打ち麻雀


ファミコン初の4人打ち麻雀

ファミコン黎明期のソフト。同日の発売ソフトに『パックマン』『F1レース』がある。”喰いタン”の有り無しの設定と、相手牌をセレクトボタンで確認できる以外には何の真新しさもない単純な麻雀ゲーム。ただし、当時の麻雀ゲームといえばプレイヤーと相手の2人打ちが主流であり、先行で任天堂が発売していた『麻雀』も2人打ちであったことから、4人打ち麻雀を初めて実現したゲームとして非常に革新的であったと言える。事実、1987年8月11日に『ファミリーマージャン』が登場するまでの約3年間、ファミコンで麻雀ゲームは発売されていない。



発売日 : 1984年11月2日
ジャンル : テーブルゲーム(麻雀)
発売元 :ハドソン

キャラクター

麻雀牌・点棒


本作はシンプルな麻雀ゲームであるため、人物やアイテム等は一切登場しない。登場するのは麻雀牌と点棒のみ。

画面のドット数に限界のあるファミコンで4人打ちを表現するため、『麻雀』と比べ牌のドット数が小さい。この小さな牌の中に絵柄を描かねばならず、そこに当時のドット職人の努力の跡が見え隠れしている。

画像  名前  解説



字牌  
努力の跡が最も解りやすい牌。小さな牌のスペースの中に、楷書体で文字が記載されている。
 



萬子  
これも楷書体で表現。「伍万」を「五万」と略さなかったところにハドソンのこだわりとプライドが感じられる。
 



筒子  
この制限されたドットの中で、七筒・八筒・九筒を見事に描き切っている。
 



索子  
一索・七索・八索・九索が秀逸。特に九索のギリギリ感に努力の跡を残している。
 
 

千点棒  
リーチを行った際に登場する点棒。次局に持ち越した場合、左上にも小さく表記される。
 
 

百点棒  
何本場なのかを表現するため、画面左上に表示される百点棒。省スペースが求められ、なりふり構わないドット絵を作った感が見ていて楽しい。